藤小僧の写真ブログ

街と花とK20Dと私

「日本のかお」

今日の粉塵はすごかった...
午後2時くらいに急に空が暗くなって、何事かと思いました。
自転車のサドルには砂がいっぱい...

さて、その粉塵が少し収まった頃、写真展を見に行きました。
「日本のかお」http://www.t-kougei.ac.jp/arts/syadai/information/detail.html?n=190

自宅から電車ですぐのところにある東京工芸大の写大ギャラリーで行われていました。
たまたま家に土門拳の「古寺巡礼」の写真集があって、興味を持っていたのです。
以前の記事→土門拳さんの写真集を読んで

「古寺巡礼」はどちらかといえば荘厳なイメージの写真が中心でした。
今回見に行った「日本のかお」は逆と言ってもいいかもしれません。

古寺巡礼シリーズを第五集で完結したあとに土門拳は次の写真集発刊を企画しました。土門拳自選作品集全三巻です。「二度めの脳出血に倒れて半身不随になったいま、土門拳は涙もろくやさしくなった」(岸哲男『土門拳自選作品集2』土門拳・人と作品より)と述べられているように自選作品集1にはやさしく穏やかな作品が選ばれています。ぎらぎらとした目で対象に肉薄した近寄りがたい作品ではなく、晩年はやさしくなったが故に親しみやすい表現の作品が多数収録されています。そしてそこにある土門拳の作品は当代の日本を代表する文化・伝統・諸芸術で風景・人物・陶磁器・庭園・寺・仏像・工芸品等です。
それはまさしく“日本のかお”と云うべき対象で土門拳の目を通して格調高く表現され、心休まる作品となっています。

東京工芸大学のページより

風景写真で一番気に入ったのは紅葉の写真です。
ピントの合っている葉の背景に他の葉のシルエットが浮かび上がっていて綺麗でした。
杉の写真だったか、古寺巡礼を思い起こさせるような、木がずらっと並んでいる写真も興味を惹かれました。

ポートレートは全てがすごいです。
普段スナップしか撮らない私には到底撮ることのできないポートレート。
その姿にその人の、なんて言うか、歴史といっては変かもしれませんが...
曖昧な表現を使うと、重みが伝わってきます。

工芸品を撮った作品は、私が言うのも変ですが、土門拳らしさが出ていると感じました。
全体を撮るのではなく、気になったところを切り取って写真にする。
私にはこれが欠落しているから、真逆のことをいつもしてしまうんですね...


ちなみに今日は日曜日でしたが、写真展を見に来た人は私だけでした。
写大ギャラリーに入る際、受付の方もいらっしゃらなかったので、本当にここで合っているのかと少し戸惑ってしまったほどです...

1月から行われていたそうで、もう少し早く行けばよかったなーと思いました。
今晩もう一度「古寺巡礼」の写真集を眺めてみようかな。