藤小僧の写真ブログ

街と花とK-5 IIsと私



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1月中頃,近所の中華料理屋には「春節に帰省するため休暇に入ります」と張り紙がしてあった。

それからしばらくして,張り紙は「中国に帰省したため14日間自宅待機して体調に問題なければ営業再開します」という内容に変わっていた。

そして2月中旬,満を持して営業再開された。最初のうちは閑古鳥が鳴いていたものの,徐々に以前の賑わいが戻ってきていた。


今年の春,私は3月の3連休を利用して台湾へ行こうと思っていたが,検疫の関係で空港で2週間隔離される可能性が高いと親戚に言われ,諦めることにした。正直街に出られなくても2週間台湾の飯を食べられるならそれもありかなと思ったけど,おとなしく休日は家に引きこもって体調管理をしっかりすることにした。


写真は4年半前に撮ったもの。別の写真を探している過程でたまたま見つけた。

小さな侵略者

今年はとにかく変化の多い年だった。


実家で20年以上使ってきた白物家電2台を買い替えたり,自分と同年代のいとこが初めて結婚したり(晩婚化の波を感じる),パソコン周りの環境を一新したり,自転車が壊れて処分したり,気づかぬ間にお腹周りに肉がついていることに気づいて体重を計ってみたら10kg近く増えていたり,そういえば今年は写真を撮りに散策に行くことも今までからするとかなり少なかった。とっくに紅葉狩りの季節が過ぎていたことに初めて気づけなかった。その中でも一番大きな変化を挙げるとするなら,母が突然犬を飼いだしたことだと思う。


久しぶりに一家で食事に出かけた帰り,母が「ちょっと銀行で用事を済ませてくる」と一言残して駅の方向へ歩き出した。このこと自体は普段からよくあることなのだが,2時間ほど経って帰宅した母の手には子犬が抱きかかえられていた。


それから実家の1階が子犬に占領されるまでそう時間はかからなかった。


私は近所のおっとりした老犬の相手ばかりをしてきたので,子犬のパワフルさには驚かされる。「子犬の育て方」というペットショップがくれたハンドブックがいかに無力かを思い知らされる日々だ。

以前金魚を飼っていたことがあったけど,彼女らは水が凍るような寒さでも生き延びることができるタフな奴らだった。当然ながら犬はそうではない。あまりに突然で正直まだ心の整理がついていないけど,新しく迎え入れた家族と今後も楽しく生活できたら嬉しく思う。

浜名湖より


所用で浜松を訪れていました。さわやかのげんこつハンバーグや数年ぶりのうな重に舌鼓を打ったり,空き時間に街を散策したり,初めて訪れた地をそこそこ満喫できました。心残りがあるとすれば,想定よりも散策に時間を割くことができたのにカメラを東京に置いてきてしまったことです。観光ではなかったので... と自分に言い訳することでなんとか腹の虫をおさめました。

花蓮にて

462 - wisteria2-kozo

今年の夏休みも台湾へ遊びに行きました。

某航空会社がストライキ明けで国内旅行へ行くより安かったからというのが主な理由でしたが,せっかく行くならと思い,あまり行く機会のない台湾東部の花蓮へ足を伸ばしました。


写真は太魯閣國家公園内で撮ったものです。今でこそ無理やり切り開いた道路を大型観光バスがたくさん行き来していたり,台北から特急電車が遠心力を効かせながら私達を連れてきてくれますが(揺れで駅弁が吹っ飛んでなかなか食べられなかった),市街地を少しでも外れると本当に秘境のような雰囲気でした。

観光に連れて行ってくれたタクシーの運転手が「太魯閣は現在の形になってから400年ほどの歴史しかない」と言っていて本当かいなと思ったりしましたが,事実だとしたら富士山がちょうど宝永大噴火を起こすあたりでやっと形成されたことになりますよね。今でも毎日のように落石で通行止めになったり,地震が多く発生している地域ということもあり,大地の息吹を肌で感じたような気がしました。


また,普段は台北近郊の死魚がぷかぷか浮いている濁った海しか見ておらず,今回初めて台湾東部から太平洋を望んだのですが,透き通るような海の色にしばらく見入ってしまいました。どこを切り取っても忘れられない印象深い旅行になりました。