藤小僧の写真ブログ

街と花とK20Dと私

暗室にこもって作品を仕上げるということ

池袋の西武百貨店でロバート・メイプルソープの写真展が開催されているということで、ある方に勧められて見てきました。

google:ロバート・メイプルソープ
写真展の詳細

調べてみるとかなり人気の高い写真家だったそうで、彼の写真についての解説等は他の方がやってくださっていると思うので、私は感想だけ述べようと思います。

今回は花の写真展ということで、被写体は全て花なわけですが、私が撮ってきた花の写真とは全く趣向性が違いました...
花そのものの美しさを表現するためだと思うのですが、写真には花しか写っていません。
この時点で、公園とかに咲いている花をそのまま写真に収めている私とすでに次元が違うわけです...

更に凄いのは、彼の作品がものすごく計算されて作られたものであること。
光の差し込み方、背景の工夫、被写体の配置、...
撮影の間から既にどのような作品に仕上げるのか、しっかりした構想があったんですね。

更に撮影後も彼の作品作りは続きます。暗室作業。
私は暗室での作品作りと言えば覆い焼きしか知らないのですが、彼はその他に、どうやら焼き付け方をいろいろ工夫していたようです。

ある写真は、花の所の背景だけ黒くなっていました。
アクセントが欲しかったのでしょうか、でもそのままでも十分綺麗だと思うのですが...

ある写真は、花瓶にさされた花の茎が伸びている先に黒い円が焼き付けられていました。
そのままでも十分綺麗な写真だと思うのですが...

ある写真は、ホンワリと背景も明るくなっている花を中心として、白い大きな丸がいくつも描かれていました。
そのままでも十分綺麗な写真だと思うのですが...

なんだか悪口のようになってしまいましたが、要は写真に対する情熱というか、真剣度が桁違いにすごかったのです。
2〜3枚焼いて満足してしまう私とは全く違います。

配置や光の差し込み方などを考えてシャッターを切る。
満足のいくまで暗室にこもって何度も写真を焼いてみる。写真に手を加えたりする。
想像しただけで気の遠くなるような作業です。

目の前にあるものをフレームに収めるだけで精一杯な私からすれば、自然な光の入り方を考えたり、被写体の配置を考えたり、自分の主張を写真に込めたりするなんてできやしません。
もちろん、自分は所詮アマチュアだからと割り切ることもできます。
でも、カメラを24時間365日持ち歩いて写真を撮り続けている者として、時には真剣に写真と向き合わなければならないのかもしれません。